2019.04.25
チームビルディングってどうやるの?
ゼロから運営してみた

はじめに

D2C Rダイレクト運用部の斉藤です。音楽フリーミアムサービスや、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの広告運用を行っております。
去年の6月から当時のマネジャーにチーム運営を委託され、チーム運営とはなんぞやの状態から試行錯誤して今年2019年の1月からチームリーダーとして活動しております。

チームをまとめるという意味ではFPS(First Person shooter)のオンラインゲームで100人くらいのチームを作ってわいわい遊んでいた記憶はありますが、しっかりと部を運営するのはほぼ初めてです。

そんな右も左もわからなかった状態のなかで、施策を実施した結果はどうだったのかをCANVASで共有できたらと思い寄稿しました。
チームビルディングという変数が多くなかなか共通する解は無いという大前提はありますが、これからチームを率いる方や、チームビルディングをするにあたって何をしたらいいのかとお悩みの方のヒントになれば幸いです。

  • はじめの一歩は”チームの課題抽出”
  • 仲間集め
  • 企画考案
  • PJチーム結成
  • 実装結果
  • 活動振り返り
  • まとめ

はじめの一歩は”チームの課題抽出”

まずは自分のチームとメンバーが今のチームに対してどういう課題を感じていて、どういったチームが理想のチームだと感じるのか?をしっかり目線を合わせる事からはじめようと考えました。

自分1人よがりの理想論を押し付けるのでなく、全員の共通認識をもって課題に取り組む事で課題解決のスピードはもちろんのこと、連帯感を生むことをねらいとしてまずはチーム全員にアンケートを実施しました。

そして下記がアンケートの結果共通して挙がった課題点です。意外にもチームメンバーが抱えていた課題は共通点が多く実際に行動するまであまり時間はかかりませんでした。

仲間集め

次に実施したのが中心となるメンバーを集めるところです。

これも上記の理由と重複しますが、課題解決のスピードと今回は課題2に挙がった”トップダウンからの脱却”というテーマに対して、自分たちでチームをつくる自覚を芽生えさせるのに複数人で実施した方が良いと思い課題解決の中心となる仲間集めを実施しました。

メンバーは中堅メンバーや新卒から2年目になったばかりの人まで推進力があるメンバーを中心に協力を仰ぎました。

そこで、今回の目的を詳しく説明し、どう進めていくかの大枠を話し合って決めていきました。

企画考案

続いてチームメンバーを全員集めて、アンケート結果のFBと課題に対してどうアプローチするのか?を全員で考えました。

上記の中心メンバーだけで進めるのも良かったのですが、せっかくならメンバー全員で納得できるような施策を実施した方がモチベーションも変わってくるという点やチームに入ったばかりのメンバーのフレッシュな意見も取り入れてみたいという考えのもと、全員でのMTGを実施しました。

PJチーム結成

各課題に対するアプローチに対して、推進するメンバーを決め責任者を立て企画実行までしっかり運用するミニ組織化を実施しました。

”自分たちで考えたことを自分たちで実行する”
”チーム単位でプロジェクトを進める”
”責任者を立てる”

この3点を組み込む事により、上手くプロジェクトが推進されるような工夫をしました。そして全体の旗振りを自分がすることにより頓挫しないような運営を心掛けました。

”決める”までは簡単なのですがこれを”運用する”のが確実にネックになると想定してどうしたら上手く回るのかと試行錯誤した結果、このような体制となりました。

ダイレクト運用部なのに運用がネックになるというのはちょっと皮肉な事だなとは思いましたが、さすがは運用部。プロジェクト毎に創意工夫が生まれて結果的にこの体制でうまく運用することができました。実際にできたPJチームはこちらです。

最初に課題に上がっていた「トップダウンが強い」ということに関してはこの施策全体を通して自分たちでチームを作っていくという事自体がトップダウンからの脱出となっており、主にコミュニケーションの活性化がメインのプロジェクトとなりました。

実装結果

実際に実装して10ヶ月ほど経ちましたがシャッフルランチPJは継続して実施しており、プロフィールシートは新しいメンバーがチームに入るたびに現在も使用しています。最近では、他部署まで波及してプロフィール欄がどんどん増えています。
クォータープレゼン大会は工数的にもちょうどいい催しものとして、メンバーとのコミュニケーションの機会となりました。プレゼンによって実施することになったボードゲーム大会など、どれもいい思い出です。

質問チャットは「直接聞けばいいのでは?」ということで廃止となりましたが、次どうすればうまくいくか?を考えナレッジ向上チームとして生まれ変わって今でもナレッジの共有は習慣化しております。

また、実装後にしっかりと振り返りを実施することで、いい施策はどんどん習慣化していくサイクルが回りました。

活動振り返り

チームメンバーに改めて今回の活動を振り返ってもらいました。(7名)

 

 

ポジティブな意見が8割以上集まりました。

▼コメント以下紹介

「やりすぎない程の工数で効果があってそこが良かった」
「自分たちで部の雰囲気を作れて楽しかった!」
「チーム愛が目覚めました。」
「入りたての頃と部の雰囲気が変わって、大成功だったのではないか」
「こういう企画にも本気で取組める部のメンバーを尊敬するきっかけとなった」
「歴代最高にいいチームになったのではないでしょうか!」

非常に嬉しいコメントも多数いただきました!

まとめ

今回は弊社のチーム独自のアプローチとなりましたが”目的”と”課題”を明確化して、アプローチ方法をチーム全員で考えたことによりメンバーが自発的に課題解決に向けて動いてくれる状態をつくることができました。

特に時間をかけた事は企画自体を形骸化させず運用させていくこととコメントにあったようにメンバーの負担になり過ぎないようにどう楽しんでもらうか?という点です。

正直、実施後のアンケート結果を見るのが少し怖かったのですがかなり前向きなコメントが多く僕自身も実施してよかったなと思いました。機会を与えてくださった上司と協力して推進してくれた全メンバーに感謝しています。

また、今回のメンバーは組織改変があり多くのメンバーが他部署に異動してしまい実質の解散となってしまうのですが振り返ると本当に濃い1年間だったなと課題解決以上の何かを手に入れた気持ちです。

新年度に入り体制も組織も変わり新たなスタートとなります。今回の事例をもとにまた試行錯誤しながら、会社の中でも模範となれるようなチーム運営を今後もチームのリーダーとしてメンバーと一緒に邁進していければと思います。

最後までお読みいただききありがとうございました。

プロフィール画像
川向 真未

広報チーム。デジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の運営&編集長。中の人としてTwitterはじめました(@canvas_d2cr)。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。社内のイベント企画&運営はついつい気合いが入るタイプ。社内報『R‐ibrary』で発信できるネタをいつも探しています。

  PREVIOUS
  NEXT
PAGE TOP