2023.05.30
日本工学院での特別授業を取材してきた!(実践篇)

みなさん、こんにちは。D2C R広報の田村です。

 2018年より日本工学院八王子専門学校との産学連携を推進しておりますが、この活動が高く評価され、弊社ストラテジックプランナーの池邊が、めでたく非常勤講師を拝命し、同校の「CP/PLコース 23年度前期特別講義」を行いましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

前回の、講義篇に続きまして、今回は実践編です。

先週出された課題「新しいゲームのアイディア」を生徒さん各人に考えてもらい、大体46名ずつに分かれてもらっての、全12チームによるグループワークです。それぞれ持ちよったアイディアをまとめてもらい、最終的にグループとして発表してもらいます。

さあ、それでは早速、実践に移りましょう。

早速、グループワーク開始

本日の授業の進め方は以下の通りです。

まずは、各チーム、それぞれオンライン上でルームに分かれてもらい、各人が考えた内容をシェアして、そこからディスカッション開始です。どの案をベースにしていくのか、ターゲットに個性を持たすためには、前回の授業で教わったコアファン分解の考え方に基づいて、ネーミングなどをまとめていきます。ディスカッション中には、それぞれのルームに、池邊がお邪魔し、適宜、助言をしていきます。やっぱりみなさん、池邊が入ってきてしまうと、ちょっと緊張もあるのか、おとなしくなってしまうチームも見受けられました。

発表の際、フォーマットがバラバラだと講評しづらいこともありましたので、そこは池邊作成フォーマットに落とし込んでもらいました。

こういうグループワークの時って、個性が出ますよね。仕切ってくれる人、まとめてくれる人、書くことを担当してくれる人、発表を担当してくれる人などなど・・・。(私も1社目の入社時のグループワーク、いまだに覚えています・・・。まとめる役を担当した記憶があります。)

分からない部分については、適宜、池邊が情報を出して、解決に導いていました。

いよいよ、各チーム毎に発表!

各チームの発表内容を少し記載させていただきます。

この3つをみただけでも、それぞれのチーム個性が出ています。これだけでも、ブレスト(複数の参加者が自由にディスカッションを行い、アイディアをどんどん出していくことで、新しい考え方や解決策を出していく手法)が、いかに大事か・・・ということがわかりますね。

12チームありましたので、1チーム3分という短い時間で、発表をしてもらいました。本当はチーム毎に講評をしたかったのですが、あまりにも時間がないので、全チームの発表を聞いたのち、池邊より総評をしてもらいました。

発表の評価ポイントは下記の3つです。

各チーム、ブレストを重ねて、ターゲットを絞り、ネーミングを考え、相手の事を考え、調べ、しっかりと言語にもできています。マーケティングに必要な作業を全て込めてもらいました。

せっかくですので、最優秀賞を決めましょう!
見事、勝ち取ったのは・・・。こちらのチームです!

・全体の一貫性をよく理解できていた。
・分解5項目をターゲットに紐づけて考えられていた。
・言葉にすることにも意識している。
・ファッション性のある格闘ゲームという、アイディア/コンセプトがおもしろい。
という評価ポイントを踏まえ、こちらのアイディアを最優秀賞とさせていただきました。

まとめ

本講義は、アイディアの良しあしを決めるモノでは決してありません。

評価ポイント3つに対して答えを出せているかという点が重要です。そういった意味では、全チームともオリジナルのアイディアを出せていました。

普段からプランナーコースとして、ゲームを作ることを考えている皆さんだからこそ、アイディアに関しては鍛えられているなと感じました。一方で、やはり少し、自分が作りたいゲームのアイディアに寄ってしまっている部分は強かったのかなと。しかし、それも全く悪い事ではありません。実際のゲーム制作現場だったら問題ないのですが、今回はあくまでもターゲットを考える授業だったので、ターゲットに紐づけて5項目をしっかり考える事ができたかが重要でした。

ターゲットのリアルさが、考えぬかれているか?に関しては、ゲーム以外の時間の過ごし方、という点を考えるのにみんな苦戦している印象でした。ターゲットが世間一般の生活の中で、特徴的に行っている事は何なのか?を意識してもらうとなお、よかったのではないかと思います。

例えば・・・動画配信サービスで何を見ているのか?映画なのか?アニメなのか?

仕事をしている人もどういった内容の仕事をしているのか?など・・・。後は時間軸で考えてもよいですね。1年間のうちで、このイベントには絶対行っている・・・など。

細かく聞いて、調べて、特徴的な事を見つけ出すことが重要なのです。

アイディアについては、「何を伝えたら魅力的になるか?」を考えて欲しいです。その手法としては、先に決め台詞的なものを決めて、その説明を後からすると、相手の気を引きやすいという考え方もあるという事をお伝えして今回の授業は全て終わりとなりました。

最後に、生徒さん達にアンケートに答えていただきました。

概ね、反応がよかった授業となって私もとても嬉しく思いました。

フリー回答ではやはり、ターゲットの考え方で説明をさせていただいた「ご近所法」や「コアファン分解」の池邊独自の考え方が斬新だったという意見が多かったです。やっぱりこれも、ネーミングすることで、オリジナリティが生まれ、生徒さんの心に響いたということになりますよね。

授業に一緒に参加してくださっていた先生方からは「普段は、もっと時間をかけてやらせている企画書作成よりも、今回の講義で作成した内容の方が全体的によく、レベルが高かった」とおっしゃってくださいました。

こんな感じで、日本工学院八王子専門学校においては、今後も特別講義をさせていただきます。
次回は違うテーマかもしれませんので、是非お楽しみに~。

講義を担当させていただきました、弊社ストラテジックプランナー池邊沙也加が心動かされた世の中の様々な事例を「分解」し、その魅力を探っている記事はこちら☟

【企画分解のじかん Ver.1】『感電』MV配信企画を勝手に大解剖

【企画分解のじかんVer.2】THE FIRST TAKE広告賞4冠の理由を勝手に考える

【企画分解のじかんVer.3】My Hair is Bad 音楽サブスク解禁に伴うプロモーションを分析

過去の日本工学院八王子専門学校との取組についてはこちら☟

 

【D2C R×日本工学院八王子専門学校】ゲームマーケティングコンテスト優勝チームインタビュー

「広告って必要?」と思っている学生に広告の話をしてきました。

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田村 麻里子

2021年からD2C R広報チームのお手伝いをしています。とにかく色々やってきました。ゲーム会社で広告宣伝、販促、イベント運営など、洋酒販売代理店では銀座担当の営業を、新規事業会社では営業企画を・・・。そしてMCも得意です。今は、広報しながらeスポーツとかプログラミング教育辺りでお仕事させてもらっています。趣味は野球観戦とゴルフ、テーマソングは「ultra soul」、テーマカラーは「赤」です。将来は海辺でバーを開きたいなと思っています。

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