2023.02.27
学生にクリエイティブプランナーのお仕事を魅せてきました!

こんにちは!クリエイティブプランナーの高砂です。

 昨年の9月より、株式会社D2C R学校法人電子学園 日本電子専門学校と産学連携授業を実施しています。
また今回は特別にCCCMKホールディングス株式会社様のご協力のもと、【Tポイントアプリ】を題材とした課題で特別授業を
進行しています。
今回の記事は、産学連携の授業に関わったメンバーによる連載記事となっており、前編は私よりクリエイティブプランナー目線で
紹介し、後編ではデザイナー目線の記事が展開予定です。ぜひ前・後編を通して楽しんでご覧ください

産学連携について

《詳細》
・対象者 :グラフィックデザイン科1年生
・実施目的:課題に対して、問題解決を念頭に企画から制作、プレゼンテーションまでを
       一貫して行うことで、プロの仕事をシミュレーション体験する
       弊社メンバーは課題制作を行う学生に向け、
              ブラッシュアップを重ねられるように、フィードバック・サポートを行う
・フロー :計5回によるプレゼンテーションを経て、進級制作展にて制作発表を行う

–   1回:仮説課題を抽出し、ターゲット策定・ラフ案の提案
–   2回:前回プレゼン時のフィードバックを元に提案資料の修正・改善案を提示
–   3回:改善案をもとに、制作カンプの提案
–   4回:初稿クリエイティブの提案
–   5回:最終クリエイティブの提案
 (本記事では、第3回プレゼンまでの過程をご紹介します。)

《課題内容》

オリエンテーション

2022929日(木)に日本電子専門学校にて、課題オリエンテーションを行いました。
オリエンテーションでは、課題内容の説明に加え、各媒体の特徴やTipsなども紹介し、学生がアイデアを考えやすいようにしました。
オリエン終了後、質疑応答の時間もあり、学生さんたちが課題に対して真摯に向き合い、各媒体特徴やアイデアイメージについて考えてくださっている姿が見受けられました。 

これから彼らが制作していくクリエイティブに期待が高まるばかりでした。

 ▼実際の当日風景

 

第1回~第3回プレゼンテーション

オリエンテーションより約1ヶ月後、月に1度のペースで提案プレゼンテーションが実施されました。

▼第1回プレゼンテーション時の風景

▼名刺交換(学生が自身で作成した名刺を交換しました。)

初回は、今回の対象がグラフィックデザイン科の1年生ということもあり、ただデザイン制作するわけではなく、
「このデザインは誰に、何を伝えたいものなのか?」を考えた上で表現することに苦労されている印象がありました。

 しかし、回数を重ねるごとに「Twitterの特徴を考慮した仕掛けを考えました!」
「ユーザーのアイキャッチを獲得するために文字や色を調節しました!」など

フィードバック内容を反映するだけではなく、ターゲットに適したアウトプット表現を毎度ご提案してくれることに、
短い時間にも関わらず学生の成長度を感じ、嬉しく思いました。

▼実際の学生作品

【高砂コメント】
若者に向けて流行語である「ま?」で目を引くアイデアがすごくいいですね!
ただし、今回「アプリインストール」を目的したアウトプットである必要があるため、「ま?」で目を引いた後に、
ターゲットに「インストールしてみよ!」と思わせるため、アプリのメリットなども伝えられると良いですね!

 Twitterでは、フィード画面上に一部の画像のみ表示されますが、画像をタップすると全面表示されるので、
その仕掛けを使ってターゲットである若者によりインパクトを与えられるといいかもしれないですね!

フィードバック時の媒体特徴を利用したアイデアに加え、画像を4分割させたことでアプリのメリットを伝える幅を広くした表現はすごく良いなぁと感心しました!

 3回プレゼンテーション後は、デザイン表現の細かい調節を行っているため、上記よりも最終アウトプットはよりブラッシュアップされていく予定です。詳細は後編でご紹介します。

最後に

学生たちと約半年間に渡り、産学連携を通じて改めてクリエイティブへの向き合い方を私自身も考え直す機会となりました。
私はとくに下記3点の学生の姿勢に感心しました。

 《学生の良かった姿勢について》
①わからないことに関して、質問し続けること
②自分の表現意図や背景を伝えきること
③フィードバックした箇所をただ修正するだけでなく、【】を考えること

良いアウトプットを出す学生は、制作に取り掛かる前に質問をし続けることで、課題の捉え方が明確となり、初稿アウトプットまでがスムーズでした。実際のアウトプットの表現をきちんと言語化し説明ができるからこそ、納得感が生じ、ブラッシュアップするための意見交換、提示すべき内容の討論が出来ました。

また、後日のプレゼンテーションで修正箇所以外のブラッシュアップや【】の提案が見受けられたため、一緒にデザイン進行をしていくことに楽しさを覚えました。

 今回、はじめてオリエンする側という、いわばクライアント側の立場に立ったことで、「アウトプット表現を”クライアントと作り上げる”こと」の大切さを体感しました。

頂いたオリエンの要望に答えるためだけに順次するのではなく、前提の仮説課題を踏まえて課題解決するために考え抜こうすることで、色んな表現が生まれ、クライアントも気づかない課題提示やこれまで魅せられなかった見せ方ができます。

自分がクライアントの立場だったらと考えプレゼンを聞いた時に、「そこまでしっかりと考え込み、真摯に向き合ってくれること」に嬉しさを実感しました。当たり前のことではありますが、改めてクリエイティブプランナーとして、大切にしたいことだと気づかされました。

 クライアントとユーザーの接点になる広告だからこそ、その表現を考えることに私自身、誇りを持っております。
日々の業務にて、主にデジタル広告全般の企画立案から制作、数値結果よりさらに改善へのご提案を行っておりますが、
ただ目の前の数値にだけフォーカスしすぎるのではなく、顧客課題がどこにあり、現状で解決ができているのかという全体を見越した視点を忘れず、今後も向き合っていきたいと再認識しました。

 今回はクリエイティブプランナーの目線から、産学連携の詳細をご紹介させていただきました。
本記事は前編となっており、後編としてデザイナー目線で産学連携の完成作品と共に、今後記事が公開される予定ですので、ぜひそちらもご覧いただけますと幸いです。

プロフィール画像
高砂 知葉

総合プランニング本部クリエイティブ部所属。 総合デザイン制作会社にて企画営業・ディレクターを経て、「もっとクリエイティブと向き合いたい!」と思い、D2C Rへ転職。これといった特定の趣味はないが、楽しそう!面白そう!があるとすぐ飛んでいきがち。 大学時代はメキシコに留学経験もあり。

  PREVIOUS
  NEXT
PAGE TOP