2021.11.17
取締役対談 vol.1

社長がインタビュアーになり取締役と対談してもらいました。(薄紫色の部分が豊永さんのコメント)

▼第二弾(市川)、第三弾(椿本)との対談記事はこちら

 

まずは自己紹介から

貴志のことを知らないメンバーは社内にいないと思うけど、記事を読んでくれてるメンバー向けに今の担当領域、注力しているところを教えて

統合プランニング本部とソリューション本部の2つの本部を管掌しており、
統合プランニング本部は本部長を兼務して執行領域含めて担当していてます。

統合プランニング本部は、いわゆるマーケティング領域を専門にしており、コンセプトを設計して戦略を立て、それをどういう表現で、どういうコミュニケーションをとっていくのか、というフルファネルのプランニングを行う1.5列目的な組織です。

 

マネジメントについて

それぞれの仕事を切り分けると、やってる分野が結構違う気がするんだけど、それぞれの組織のマネジメントは頭は切り替えてる?それとも一連の流れとしてつながった状態でマネジメントしてる?

半々ですね。切り分けるところはどこまでもあって、マーケティング全体で言うともちろん繋がってるんですけど、D2C Rならではの武器や、メンバーのやりたいことは変わってくるので、マネジメント的に考えるとそれぞれのチームごとに切り分けて考えていくようにしてます。

一方で、基本のところは割とマネジャーに委ねているところがあります。各チームはマネジャーが頑張ってくれているから成り立っている。マネジャーがチームをしっかり支えてくれている上で、僕ができる役割は、一連の中でみんながやりたいことと、会社的に、本部的に、マーケティング的全般的にこうした方がいいんじゃないかと、俯瞰的なところから各々に話せることがあるんじゃないかと思っています。

だから半々です。切り替えながらですが僕の役割としては一連の流れのところが本来の役割として大事だと思ってます。

なるほどね。その切り替えだったり、部分最適、全体最適が難しいよね。取締役になる前から切り替えたり、俯瞰してみてきたと思うけど、そこに対して苦労してるところはある?

大変なことはあるけど、苦労という感覚はないです。

以前より意識的に全体最適に稼働を割こうとしていて、仕事の注力バランス的に個別と全体でいうと全体の方に振れてきているので考えやすくなったかなと思ってます。

「Think Globally、 Act Locally」という言葉があるんですが、それに近い感じで考えるときは全体で考えて、
行動する時は個別にやっていくという感覚をもっています。
個別の話をするときも、まず全体を考えた上でという思考を以前より意識するようになってます。

取締役になって4か月経過したけど何か変わったこと、意識するようになったことはある?

【決める】を意識してます。

元々本部長をやっていたので取締役といっても経営メンバーの1人という感覚でいて、取締役だからと大きく変わると思ってなかったですが、今自分がやらねばと思っているところは「決める」ことです。

元々は「メンバーやマネジャーが超エースだったらチームに成果が、ひいては本部、会社として成果が出る」と思っていて、経営層が何を言おうが各チーム、各メンバーがしっかりしていれば成果は出るし、大きく変わるものじゃないと思っていたところがあったんです。

でも取締役体制の変更後、良い方も、悪い方も、決めることで大きく変わると感じました。何を決めるか、何を方針として決定していくかは会社を左右するんだなとわずか3~4か月ですが実感したので、「やることを決める」「やらないことを決める」というのを前より意識してます。

 

自分の部署の自慢できるところ

改めて統合プランニング本部とソリューション本部の「ココがすごい」があったらを教えて。

【プロ意識、それゆえの向上心】は、全チームに共通しててすごいと思っています。

僕が新人の時はそんな向上心もって、自分のスキルを磨くためにアドオンのことをやってなかったし、意識してなかったです。

それは専門組織の集団だからかな?

そうだと思います。チーム内の勉強会や、外部のセミナー参加、お互いへフィードバックし合ったりしていて、各プロの組織として成長していくための向上に関しては貪欲なメンバーやチームが多いので、自信をもって他に負けないなと思ってます。

それって急に意識してできることではないし、自然とできるようになったり、継続していくのってなかなか難しいことだと思う。貴志の働きかけでそうなったの?

【価値は相手の変化量、プロフェッショナリティで】と掲げている組織全体の方針が寄与してると信じたいですし、それも薄っすらあるかもしれないですが、基本的には「突き詰めたい、プロになりたい」と思っているメンバーが多いんだと思います。

僕はそれを加速させるための方針を出していますが、「プロになりたい」という想いを殺さない・活かす方向のマネジメントをしてくれる各組織長がいるのが大きいんじゃないかと。

確かに、外部のセミナーや書籍の情報は統合プランニング本部から出てくるものが多いし、そこが文化や風土になってるんだろうなと思ってるよ。

 

キャリアを深堀り

貴志自身の話を聞いていきたいんだけど、社会人11年目でD2Cグループで活躍してきて、1番しんどかったこと・辛かったことはどうやって乗り越えてきた?

1番しんどかったのは1年目の後半半年ぐらいです。
これはよくする話ですが、辞めるつもりで定期券は毎月1か月更新で買ってたぐらいです笑

劣等感がすごくて何もうまくいかなくて会社を辞めようと思ってました。基本的に自分に自信がなくて、臆病で消極的で、成果が出なくて委縮して、周りからもできない奴だと思われてると考えて更に萎縮し、良いことが全くありませんでした。。。

これは勘違いではなく、事実として当時の僕は社員として全然だめだったと思っています。それまで挫折経験が多くなかったのもあるかもしれないです。

乗り越えられたきっかけの1つとしては、(元取締役の)戸倉さんと同じチームで働いた経験が大きいと思ってます。エースの働き方を盗みまくって、徐々にうまくいく方法が見つかってきて、仕事がうまく回り始めると状況は変わり、堂々と振舞えるようになり自信がついた気がします。

新卒、中途ともにはじめの方は結果が出にくくて「こんなはずじゃなかった」に落ちいりやすい事ってよくあるよね。仕事をする上で大事にしてることって何かある?

【結果が全てではなく、相手がどう思うかが全て】は、ずっと大事にしてるポイントです。

相手や市場のせいにする言い訳は無限にできますが、意味がないし、かっこよくないと思っています。「実際にどう思われてるのか」「どれほど変化を出せたのか」を早い段階から一貫して大事にしています。
クライアントから相手が僕でいいと思われているのか、パートナー企業から僕と一緒に仕事したいと思われてるのか、メンバーからどう思われているか、と向き合うことをずっとやっていて、振り返るたびに反省点が見えてはめっちゃ自己嫌悪しています笑

自己嫌悪なんだ笑 それってゴールがないし、100点がないよね。おごらないためにとか、手を抜かないために、メンバーと向き合い続けるために持ち続けるポリシーだったりするよね。

 

取締役就任について

自分が取締役に就任すると知ってどう思った?嬉しい以外の気持ちで笑

「やっとか」というのが率直な意見です。笑

ははは

嬉しい以外では【社員が胸張って働ける会社にしたい】とずっと思っています。

そのためには、いくつかの軸があって、僕の中ではこれをやったらいけるというのがあります。そこがすごくやりやすくなるなと、そこに至るまでの距離が短くなると思っているので、「よっしゃ、見といてくださいよ!変えてやるぞー!」という気持ちでした。

そこだけ聞いていると、さっきの社会人生活で辛かったエピソードと違ってGoing my wayな感じがするね。

そうですね・・・。僕以外の人も結構いると思うんですけど、完全に自信満々な人はいると思うんですが、完全に自信ない人もこれまたいないんじゃないかと思っています。みんな、それなりに自負と自信に悩まされている人は多いと思うんですが。

僕は、やれる自負があるんです。根拠のない自信は持てないですが、根拠のある自信は持っています。今の話は全部根拠があるので、やれると思っています。
ただ、今の会社の成熟度の話でもありますが、今のD2C Rは伸びしろばかりだと思っているので、根拠と共にやれることが多くて当たり前だと思っています。なので、僕は「見といてくれ!やってやるぞ!」と思っています。

でも一方で、何もかも自信があるかというと、今の伸びしろを伸ばすことはできるんですが、5年後にとんでもない会社にするとか、10年後に色んな人のリスペクトを集めている会社にできているかというと、全然足りない事ばかりだと思っています。

どんな取締役になりたい、取締役になってやりたいことってある?

社員が胸を張って働ける会社にします。
そこに最も向き合って推進する取締役になります。

具体的に言うと、他社、業界など社外から尊敬されないとダメだと思っています。
その1つには社員の水準、顧客のブランド、そして会社の上位層のプレゼンスもあると思っています。うちの会社の経営メンバーが業界で誰一人評価もされていなければ、どこの会社にも受け入れられていなければ、会社が強くても顧客のブランドがないってことになると思います。

あとは、もう少し社の目線を合わせるというか1枚岩になるというか・・・D2C Rという主語で語れる何かをつくるというのもやりたいと思っています。これも、色々バラバラでつながっていないと、社のすごさがわからない、となると社として胸を張れないですよね。

胸を張って働ける会社にしていくために推進していけることって、取締役としてどんなことがあるかな?

【画を描くこと】と【発信していくこと】です。

画を描くことは、3か月毎、半年毎、一年ごとの計画を活かせるアクションと、10年後凄い会社から逆算したアクションはどこかで変わるはずだと思っています。そう考えると後者の動きって今ないモノの画を描かないといけないですよね。先見の明があるメンバーから上がってきても、役員陣が判断しないといけない。

もう一つは、このあとの10年後のシナリオって社員ありきなので、「こういう画だから今これを頑張ろう!」というのを、どう1つのメッセージとして社員に出して「このストーリー・夢に乗っかりたい」と思わせるかは、同時に発信が必要だと思っています。

この二つが仕事だと思っています。

 

他の取締役2人について

取締役全員キャラも違うし、仕事も違うけど、他2人の取締役の尊敬するところってどんなところ?

・市川さんは【信頼感】です。

率いている営業組織が市川さんのことをすごく信頼してると感じます。「市川さんが言うなら」とか「市川さんの方針なら」とすごく納得して動いているので、オーナーシップを持たれていると思います。

代理店の営業マンって、いわゆる「THE営業」みたいなところがありますが、市川さんを見ていると、マーケティング全体の理解もあるので、意思疎通がしやすく営業の長としての引っ張り感もあるし、すごく信頼がおける。「組織を牽引する」「事業体全体の理解度」において、まだ僕には足りない部分だなと思います。

・椿本さんは【寄り添い力】がすごい。

今の役員は全員寄り添い型だとは思いますが、中でも椿本さんはメンバーのやりたいことを引き出して、それが会社にとって、成果を出すためだったらこうしたらいいんじゃないかと考えてくれているところですね。多分椿本さんがマネジメントしている部署は、メンバーが所属していて幸せになれるんじゃないかなと思います。なので、豊永さん、市川さん、僕の役員陣だと少しドライになりがちだけど、椿本さんがいてくれることで人情味がカバーされていると思います。ドライ派と人情派と、いいバランスがとれていますね笑

 

最後に

いつか経営や組織マネジメントをやりたい!と思っているメンバーに何かアドバイスがあれば

任命者の立場になって【自分をその立ち位置に任命するのがベストなのか】を考えて見るといいかなと思います。

僕がやっている思考法は、何かに立候補するときに、僕がそこに立った方がいいのか?他の人が立った方が僕より成果が上がるのか?ということをよく考えることです。それで、僕より他の人の方がいいなと思ったら「なんでだろう?」から「足らず」を考えていきます。

「絶対自分を任命する」という自負があるなら、あとは主張することです。言わないとわからないところがあるので。「俺だったらこうできます!」「こうしたほうがいいと思います!」という発信をしてもらったら、今のD2C Rではチャンスを掴めるのではと思っています。

足らずを埋める意識は日々そう思ってやってる人もいるだろうから、もう一つの上位概念で自分なりの基準を設けた上で、足らずを埋めていくのがいいのかもね。

そうですね

改めて、個人的にD2C Rのどんなところが好き?

【手をあげたらチャレンジできるところ】だと思っています。

D2C Rが新しく作ってきた組織「ストプラ」「クリプラ」「ラボ」「デタマ」は、トップダウンで組織を作りなさいと言われた事はほぼ無いです。どちらかというと「こういうチャレンジが会社に必要だと思う、俺がそこをやるぜ!」と手を挙げた時に、すごく認められる会社だなと感じています。それが当たり前になっているので、ありがたさを感じていない人も多い気がするんですが、やっぱり凄いことだと思います。

僕はやりたかった直販もできましたし、それがゆえにD2C Rという会社もできましたし、プランニングチームを立ち上げることもできました。なので、そこがすごく好きです。

わかりました。お話ありがとう

対談を終えた豊永さんのコメント

新卒の頃からの付き合いで
普段会話する事も多い役員陣ですが、改めて聞きたい事を整理して
お話すると知ってたつもりの事でも更に理解が深まりました。

D2C Rの武器作りをする事、外から見た顔つきを変える事に
コミットしてくれている部門ですが、その責任者の貴志君の考えが
理解できましたし、今後の展開をどう進めるかを想像しやすくなったと思います。

貴志君個人の話では、頭良いなぁとは元々思ってましたが、
今に満足せず努力を続ける姿勢は見習うべきだと、自分への刺激にもなりました。

あと、2人取締役との対談を予定しておりますが、とても楽しみにしてます。

 

▼市川さんとの対談はこちら

取締役対談 vol.2

<撮影:井上 秀兵>

プロフィール画像
川向 真未

広報チーム。この社内報『R-ibrary』とデジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の2つのブログメディアの運営&編集長。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。社内のイベント企画&運営はついつい気合いが入るタイプ。『R‐ibrary』で発信できるネタをいつも探しています。

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