2021.12.23
トレーニーを理想の姿へ導く、トレーナーの一つのあり方。

 

こんにちは!データマーケティングチームの杉本です。
早いもので今年も残りあとわずか。後輩の成長に驚き、また、3年目が目前に迫る事実を実感する今日この頃です。

今回は営業部の今村さん(新卒4年目)と石山さん(新卒1年目)にお話を伺い、
トレーナー・トレーニーそれぞれの立場から、この半年間を振り返っていただきました。
本記事が新卒・中途問わず新人教育に悩む方々にとって、改善のきっかけになると幸いです!

[Profile] 今村学人(写真左)
2018年に新卒で入社。入社後は営業部に配属され、ゲームアプリクライアントを中心にチームリーダーとしてプロモーションに従事。

趣味は旅行、ポーカー、映画、読書。休みの日にはアミューズメントポーカーに入り浸り中。

[Profile] 石山蓮(写真右)
2021年に新卒で入社。
入社後は営業部に配属され、ゲームアプリクライアントを中心に担当。
現在はアプリマーケティング、アプリプロモーションを日々勉強中。
趣味は銭湯巡り(おススメは照の湯、宮城湯)、ドライブ。銭湯帰りの家系ラーメンがやめられない。

お互いの第一印象

杉本
本日はよろしくお願いいたします!

今村・石山
よろしくお願いします!

杉本
さっそくとはなりますが、お互いの第一印象はいかがでしたか?

石山
第一印象は「若いな」と思いました笑
トレーナーということで、どんな怖い先輩が来るのかとビクビクしていましたが、
今村さんがフランクに接してくださり、とても安心したのを覚えています。

杉本
最初はやっぱり緊張しますよね。笑
今村さんはいかがでしたか?

今村
自分とは違う個性を持った子だと感じましたね。
最初の会話で、大学時代にYouTuberを目指していたことを知ったり、他にも頭の中で考えていることが面白くて個性的だと思いました。

あとは、すごく礼儀正しいと思いましたね。若いのに敬語がしっかりしていて、
僕は新卒のときあまり礼儀には自信がなかったので、そこは特に印象的でした笑

 

自分の当たり前を押し付けない。お互いが持つ課題とは

杉本
そこから半年ほど経つ中で課題に感じる(感じた)部分はありますか?

今村
半年経ってみても、石山くんはやっぱり個性的で、頭の中で考えていることがすごく面白いんですよね。
だけど、それを積極的にアウトプットしようと思わないタイプというか、いわゆる芸術肌なのだと思います。
そんな子に対して、どのようなアプローチすればよいのか、それが最大の課題でした。

杉本
そうなのですね。そこからどのようなアプローチをされたのでしょうか?

今村
僕が今26歳で石山くんとは4歳違うのですが、接する中で意外とジェネレーションギャップがあるなと感じました。
なので、価値観の違いや物の捉え方の違いがあることを前提にして、「今まで自分が当たり前と思っていた価値観を絶対に押し付けないこと」はマイルールとして徹底しています。

杉本
「自分の当たり前や価値観を押し付けない」、難しいけど大切なことですね。
石山さんはこの半年の中で課題に感じた部分はありましたか?

石山
正直、特に課題を感じていないです。
私は性格的にあまり他人とコミュニケーションを取るのが得意でないので、リモートワークだと自分から話しかけるのが余計に難しい状況だったのですが、今村さんから積極的にコミュニケーションの時間を作っていただいたことが、大きな課題が生まれなかった理由かなと思っています。

 

トレーナーとして心がけていたこと

杉本
ここからは今村さんにお聞きしたいのですが、トレーナーを務めるにあたって気をつけている(気をつけていた)ことはありますか?

今村
僕は今回初めてトレーナーを担当したのですが、人を育てる時に一番間違えてはいけないのはその教育者に染めてしまうことだと思っています。
その後輩だけが持っている魅力的な能力が潰れてしまわないように、自分の進んできたレールを絶対に歩かせないということはすごく気をつけてきました

杉本
具体的にはどのようなことを心がけていたのでしょうか?

今村
一つは「後輩の意見を絶対に否定しない」ということです。
石山くんは自分からどんどん意見を言うタイプではないので、ちゃんと自分の意見を言えるような環境を作ってあげるということをまず意識しました。

もう一つは、後輩が将来良くない方向に進んでしまうような考え方や価値観は徹底的に直そうとしました。
例えば他の人を侮辱したり、一緒に仕事をする人の陰口を言うような性格などですね。
石山くんはそのようなタイプでは全くないですが!
あとは時間を守るなど、最低限の部分ができていなかった場合には、徹底的に教えてあげようと気をつけていました。

杉本
なるほど、まずは後輩が自分を出せるような環境づくりを心掛けたのですね。
実際トレーナーになってみて、予想外だったことはありますか?

今村
今時の子って、仕事上の関係しか先輩と関わりたくないみたいな子が多かったりするのかなと漠然と思っていました。
石山くんもそういうタイプなのかなと思っていましたが、仲良くなったら懐に入ってくれるような子だったので、
こっちも気を使わずに振る舞えて、言いたいことを言えるような関係になれたのは嬉しい誤算でした。

 

トレーニーの理想の姿のために、道標を提示する

杉本
お互いになんでも話せるような関係性になったのはいいですね!
関係値ができてきて、石山さんのことがだんだんわかってきたと思うのですが、
現在トレーニーと一緒に取り組んでいることがあれば教えてください!

今村
トレーニーの理想に近づくことに取り組んでいます。というのも、石山くんに将来何になりたいのか聞いた時に、返ってきた答えが「広告賞を取りたい」だったんです。

杉本
広告賞ですか!

今村
石山くんからは、携わった広告が表彰されて「すごくいい広告だったね」と他の人から評価されるようなことを成し遂げたい、ということを仕事の目標としてもらっています。
それを達成するために鍛えてあげなきゃいけない部分はいろいろあって、新卒1年目の段階で何が必要かと考えたら、基礎体力の育成が一番重要だと思いました。

杉本
基礎体力の育成とは具体的にどのようなものでしょうか?

今村
基礎を徹底的に鍛え上げることに加えて、考える力(ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの掛け合わせ)みたいなものを持っていないと良いデザインは絶対に生まれてこないと思ったので、そこの教育を重点的にやっています。

全ての疑問に対してちゃんと答えを自分で考えて見つけ出しなさいとか、質問から付随する質問をたくさん導き出してどんどん自分を質問攻めにすることで考える脳の幅を広げなさいとか、「考えること」について常に教えていますね。

杉本
なるほど!
業務の指導だけでなく、トレーニーが理想の姿になるために必要なことの指導にも重きを置いているのですね。

 

今後2人が目指す姿とは

杉本
今後トレーナートレーニーとしてどのような取り組みをしていきたいか教えてください!
まずは今村さんからお願いします。

今村
石山くんの将来の夢に向けてのマニュアルを作り始める動き出しはもうできている状況なので、
引き続きサポートはしますがここからは本人の戦いなのかなと思っています。
なので、本人がこれから自分の力で戦っていく中で、相談に乗ったり同じ戦友として何か意見を交換できる関係性を築いていきたいと思っています。

杉本
戦友ですか。いい関係性ですね!

今村
もう一つは、今僕が指導しているトレーニーが石山くん含めて3人いるので、将来どういう風になっていたいかという3人の理想に対して、最短距離で歩めるようなアドバイスやノウハウを提供していきたいです。

人生100年時代と言われていますが、最短距離を歩んでいく人が人生楽しめるんだろうなと思っているので、4年先に生きている手前、人生を歩んでいくためのヒントみたいなものを伝え続けられたらと思っています。

杉本
業務上の悩みを解消するだけでなく、十年後二十年後を見据えたアドバイスですね!
石山さんはどうでしょうか?

石山
この半年を通じて、僕がこれから歩んでいく道のりとゴールは、今村さんにいろいろ教えていただいたことで明確になってきたと思います。
今までたくさん教えていただいたので、恩返しじゃないですけど、これからいろんな場面でどんどん会社に貢献していきたいです。
今村さんに「もう僕が居なくても大丈夫だな」「こんなトレーニーを育てられて鼻が高いな」って思ってもらえるように、今やっている業務などでも、今村さんから引き継いで僕がメインとしてやっていくことができるようになりたいと思っています。

杉本
お二人とも、本日は貴重なお話ありがとうございました!

 

あとがき

いかがでしたでしょうか?
お二人の話を聞いて、トレーナーは業務の指導はもちろんのこと、トレーニーが仕事を通してなりたい姿を明確にし、そこへ辿り着くために必要なことを提示してあげるのも重要なのだと感じました。
また、トレーナー・トレーニー間で考え方の違いがあるとあらかじめ理解した上で、お互いの価値観を尊重した形で関係性を築いていくことが大切ですね。

今後トレーナーになるかもしれない方々のみならず、新人教育を行う立場の方々にも参考となるインタビュー内容だったのではないかと思います。本記事を通して、少しでも得られるものを見つけていただけると幸いです。
読んでいただきありがとうございました!

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