2024.04.10
日本電子専門学校グラフィックデザイン科 産学連携授業
2023年度も授業の講師をしてきました!

こんにちは!クリエイティブ部の佐藤輝久です。

2022年度からスタートした日本電子専門学校グラフィックデザイン科との産学連携授業の取り組みですが
ご好評をいただき、2023年度も先生よりお声がけいただき、実施をさせていただきました!
今年度は、佐藤輝久と岩渕さんで担当しました。

※掲載のクリエイティブはすべて学生による課題制作物です。

2023年度 産学連携授業について

今年度の実施した内容は下記となります。

●2023年度の課題設定、授業に向けた準備
●(第1回)オリエンテーション│課題内容の説明
●(第2回)D2COFFEE見学・取材│案件理解のための見学会を開催
●(第3回)企画プレゼンテーション│学生さんから企画案とラフスケッチまでをプレゼンテーション
●(第4回)中間プレゼンテーション│学生さんからデザイン案をプレゼンテーション
●(第5回)最終プレゼンテーション│学生さんからプラッシュアップされたデザイン案をプレゼンテーション
●卒業進級制作展、表彰式
●学生さんへの振り返りアンケートの実施
●D2COFFEEでのパネル展示

2023年度の課題設定、授業に向けた準備

今年度はクライアント企業様との取り組みが難しいことでしたが
取り組みの内容を昨年度よりブラッシュアップさせたいと思い、下記の条件で岩渕さんとアイディアや方向性を練りました。

●D2Cグループ内で実現可能な施策。
●社内やグループ内でも取り組みがわかりやすく認知されたい。
●昨年度はアイディアや企画が重視される課題でしたので、今年度はデザインのスキルアップという点を重視した内容にしたい。
●学生さんにアンケートを実施。
 学生さんの希望からアウトプットを昨年度から変更し、デジタル媒体に縛らない課題設定に変更。

上記のことを踏まえ、社内カフェ「D2COFFEE」とのコラボを考え
岩渕さんに関係部署の方々とさまざま連携をとっていただき、
無事に課題内容を「D2COFFEEの社員利用促進のためのツールの提案」として確定できました。
具体的な課題制作物は、社内掲示用A3ポスター、LP、+αとしました。

また、D2COFFEEのご協力を得て、藁谷さんに素材となる写真を多数撮影いただきました。

▼学生さんへの支給する画像素材の一部<藁谷さん撮影>

 

(第1回) オリエンテーション〈2023年9月〉

日本電子専門学校にて、課題のオリエンテーションを実施しました。
昨年度の振り返りから、提案や制作する上で意識してほしい点と具体的な作例を用意して説明しました。

▼D2C Rについての説明を岩渕さんに、課題の作例を佐藤が紹介しました。

(第2回) D2COFFEE見学・取材〈2023年10月〉

D2C R班の学生さんとご担当の佐藤先生に、案件の内容を理解いただくため
汐留オフィスのD2COFFEEへ見学・取材のため来訪いただきました。
「D2COFFEEをどのように利用しているか」など、実際の社員の声を佐藤千晶さん、渡邊竜三さんにお話しいただきました。

取材の最後には、次回の企画プレゼンテーションに向けて、気をつけていただきたいことを学生さんにお話ししました。

(第3回) 企画プレゼンテーション〈2023年11月〉

学生さん1人7〜8分ずつ、スーツ姿で名刺交換を行い、
企画とラフスケッチのプレゼンテーションしていただきました。
学生さんらしい固定観念にとらわれない斬新なアイディアや、
こちらが想像していた以上の数の案を提案いただけた学生さんもおり、熱意を感じました!
プレゼンいただいた後に、次回の中間プレゼンに向けてフィードバック、および評価を行いました。

(第4回) 中間プレゼンテーション〈2023年12月〉

学生さんは企画プレゼンでのこちらからのフィードバックと、先生からの指導を経て、中間プレゼンに挑みます!
今回は前回の企画案からのブラッシュアップ、ツールのデザインカンプまでの進捗を
プレゼンテーションしていただきました。プレゼンテーションを通し、
学生さんひとりひとりに良い点と改善すべき点をできるだけ具体的にフィードバックし、
次回の最終プレゼンテーションに向けて修正をお願いさせていただきました。

【学生さんへのフィードバック一例】

・ペルソナまで設定はできていたが、ペルソナの好むと思われるアウトプットが、
学生さん自身が好むアウトプットへシフトしてしまう
→設定したペルソナがよく好むもの、接するもの(雑誌やアイテムなど)のキャッチコピー、
 フォントや色味、あしらいなどをよく観察して、制作の参考にしてみましょう。

・情報があふれていて、何が伝えたいのか一目で理解しにくい
→すべての情報を一つのツールに盛り込む必要はなく、
 ツールごとに目的や役割を考え、ツールごとに伝えるべきメッセージを決めて
 優先順位をつけていきましょう。

・文字が視認しにくい
→文字の大きさはもちろん、背景画像の絵柄や、背景の色と文字の色の組み合わせで大きく視認性が変わるので
 文字を優先させるなら、背景の絵柄のコントラストを抑えるなど
 どのようにしたら視認しやすくなるのか、さまざま検証してみてほしいです。

・フォントやあしらいがチグハグしてしまい、全体の統一感がとれなくなっていまっている。
→フォントの種類を抑えたり、色彩のトーンを合わせて、
 目指したい全体のトーンの方向性がぶれないようにしましょう。

フィードバックを通し、改めてデザインスキルの向上、ブラッシュアップに向き合ってほしいと考えました。

最終プレゼンに向けて、自分の制作物に向き合って、とにかくたくさん手を動かして
様々なデザインパターン(色使いやフォントの剪定、あしらいの違いなど)を検証することをお願いしました。
意図としては、自らが主体的に手を動かし、『色はこうかな?』『フォントはこっちがいいかな?』
『素材は最初イラスト素材でつくったけど、写真素材だとどうかな?』と、
デザインにたくさん向き合い試行錯誤することで、自分のデザインの経験値、ひきだしが増えていくからです。

また、仕上げた作品を自分だけで良し悪しのジャッジせずに、それらを自分以外の先生やクラスの友達にも
意見を聞いてみることをお願いいたしました。自分の今までのインプットや表現スキルでは思いつかなかった
『さらに良いアイディアや表現』を学ぶことにつながります。
デザインそのものは他者に『俯瞰してみられるもの』であることに気づいてもらい、
そこに『独学では超えられない成長』『学校で学ぶ価値』があると考えるからです。
自らが動くことで『気づき』を能動的に感じてもらえることが一番成長を実感できると考え、学生さんにお伝えしました。

(第5回) 最終プレゼンテーション〈2024年1月〉

最終プレゼンに向けて学生さんに意識してほしい点をまとめたチェックリストを作成し、学生さんへ共有しました。

▼共有したブラッシュアップシート

 

▼最終プレゼンテーションの様子。スリーブのモックアップなども制作いただきました。

最終プレゼンの資料をカフェの担当の方、社内クリエイティブ部、その他の部署の方にもご意見をいただき、
最終評価をまとめました。

▼カフェの方やクリエイティブ部でプレゼンシートを確認いただきました。

 

進級卒業制作展・表彰式〈2024年2月〉

社内での意見を参考に、D2C R班から最優秀賞を刘 旭 儿(りゅう こくじ)さんに選出させていただきました。
岩渕さんから、賞状と盾の授与を行いました。

▼最優秀賞の刘 旭 儿(りゅう こくじ)さん。岩渕さんから賞状を授与と講評をいただきました。

刘さんの展示作品は、在宅勤務が多い社員にむけて、出社時にコーヒー豆の購入を促す企画を提案いただきました。
家でもコーヒーを「ギフト」のように楽しんでもらう訴求をポスターで表現していただきました。

▼D2C R班メンバーの作品展示

▼D2C R班の学生さん、担当の佐藤先生と一緒に

→学生さんの進級制作作品の詳細はこちら

 

番外編│卒業制作作品の評価

学科長の植田先生からのご依頼をいただき
2022年度産学連携授業でD2C Rの課題を担当した学生さんの卒業制作作品の中から、
1年間の成長を評価していただきたいとのリクエストをいただきました。

精査させていただき、糸井 龍司さんの映像作品「Yubisaki Story」を企業賞として選定をさせていただきました。

→ 作品の詳細はこちら

糸井さんは昨年の課題作品ではタイポグラフィで丁寧に作品を作っていただきました。
糸井さんは以前から映像制作に興味関心があったとのことで、今回の卒業制作作品では
見る人にもわかりやすいストーリー展開、展示会場で誘目性を高める工夫、
全体の世界観に合ったモーショングラフィックスやロゴタイプへの細部への完成度も高く、評価させていただきました。

▼卒業制作にて企業賞を受賞された糸井 龍司さんと一緒に

 

学生さんへの振り返りアンケートの実施

授業を終えて1年生の学生さんへアンケートをとらせていただきました。
アンケートを通して、さまざまな『成長』を実感いただけた授業にできたようで、こちらも大変嬉しく思っております。
学生さんの今後の成長が楽しみです。アンケートの一部をご紹介します。

Q.D2C Rの課題を選択してよかったですか?
7名中6名の学生さんが5段階中「4.よかった」以上の回答をいただくことができました。
学生さんからのその理由について一部ご紹介します。
落ち着いたデザインに挑戦できたから。
●就職後の実践的な仕事のシーンや難易度を考えるいいきっかけになりました。
●ポスターのデザインで迷った時に、色々な案やアドバイスを頂けたからです。

Q.この課題の難易度は、他の授業や課題と比べていかがでしたか?
学生さんからは『3.普通』〜『4.やや難しい』との回答でまとまりました。
学生さんからのその理由について一部ご紹介します。
●他の課題ではある程度自分の好きなようにテーマ等を設定することができ自由度がありました。
 しかし、この課題はテーマや条件等が決定されているため、限られた状況下でのよりリアルな仕事の雰囲気を感じられました。

●前年度以前の先輩の作品などの作品例がないため、
 初期の時点での具体性が想像しづらくビジュアルや方向性を固めていくのに苦労したから。

Q. D2C Rからのフィードバックについて、ご自身の学びや成長につながりましたでしょうか?
7名の学生さんみなさんが5段階中『4.成長につながった』以上の回答をいただき
4名の学生さんが『5.とても成長につながった』と回答いただくことができました。
学生さんからのその理由について一部ご紹介します。
●今まで何となく悩んでいた部分の問題点を言葉にして明確に指摘してくださったため。
●実際に企業や社会で使われる視点がわかったから。
細かい修正を学べた。
●深く考えていなかったペルソナの重要性などに気づく事ができました

Q.この課題で作成した企画書や制作物をご自身のポートフォリオに入れたいですか?
7名中6名の学生さんが5段階中『4.入れたい』以上の回答をいただき、
4名の学生さんが『5.とても入れたい』と回答いただくことができました。
学生さんからのその理由について一部ご紹介します。
●ポスター制作等は自主的にはあまりやらないため、ポスターデザインの作品の一つとしてわかりやすいから。
自分の作品に満足しています。
●時間をかけた分、課題にそった物ができたと思うからです。

Q.その他、進級制作の授業へのご意見、ご感想や思い出に残ったエピソードがあれば教えてください。
●進級制作を始めたばかりのころは、期間が長いこともありあまり難しい課題だと考えてはいませんでした。
 しかし考えれば考えるほど自分の引き出しの少なさを思い知らされ、
 これからもっと頑張らなければと自分を鼓舞することに繋がりました。

●企業の方に良いところ悪いところの両方の意見がいただけたのがとてもありがたかったです。
●一番時間をかけて悩んだデザインではない方を最終デザインに決めたので複雑な気持ちでした。
 自分のやりたいものを表現できる様に技術を身につけたいです。

 

D2COFFEEでのパネル展示

展示会でのパネルをお借りし、最優秀賞の刘さんの作品と概要のパネルを
実際にD2COFFEEのカウンター横に展示させていただくことができました。

伴走いただいた岩渕さんから一言いただきました。

―活動は全体的にいかがでしたでしょうか?
学生のみなさんにデザインを「作り切る」という体験をしてもらえたことは
今後の自身の成長やどんな仕事を選んでいくかの礎になったのではないかと考えています。
今後さらに技術や知識を向上させて、残りの学生生活を悔いなく過ごしてもらいたいです。

――活動を通して何か得られましたか?
伝わりやすいデザインにするためにどうするか、ブラッシュアップのために
どういったコミュニケーションをするかなど、デザイナーとして初心に立ち返る良い機会を得られたと思います。
デザイナーに限った話ではないですが、仕事をするうえで「伝える」「伝わる」という能力は必ず必要になります。
今回の活動を部署メンバーにも共有していくことで、デザイナー全体の地力をあげることに繋がったと思います。

 

岩渕さんには関係部署の方へ密に連携をとっていただき、
昨年にはなかったさまざま施策を実現することができました!ありがとうございました!
D2C R班の学生のみなさん、ご担当の佐藤先生、また、社内の関係各部署の皆様も
ご協力いただきまして、ありがとうございました。

 

▼これまでの産学連携の取り組みの記事はこちら

学生にクリエイティブプランナーのお仕事を魅せてきました!

デザイナーとして母校で授業の講師をしてきました!

プロフィール画像
佐藤 輝久

総合プランニング本部クリエイティブ部所属。 前職はデザイン制作会社にて紙媒体をメインとしたデザイン、ディレクション業務を経験。「デジタル媒体のデザインも触れたい」と考え、D2C Rへ転職。趣味はガーデニング。自宅でバラや果樹の栽培、寄せ植えを楽しみ、ディスプレイと向き合う毎日をリフレッシュ。二児の父。

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