今回はD2Cグループのさらなる発展のために今年の5月に組織連携をすることとなった、
D2C R営業管掌取締役の椿本さんとD2C R第3営業本部長(旧D2C 営業本部長)の谷川さんに連携強化の想いについて伺いました。
新卒同期入社の二人
– まずは二人の経歴と業務内容を教えてください
椿本 :
2009年にD2Cに新卒入社しまして、そのまま電通に出向となりました。
3年ほど出向を経験したのちに、D2Cの大阪営業所の立ち上げに伴い単身で大阪に行くことになり、
市場の開拓からすべてを自分一人でやらなくてはいけない、という経験をしました。
その後大阪を引き継ぎ、電通デジタルへの出向を経て、
当時所属していたD2Cのデジタルマーケティング事業本部がD2C Rへ合流することをきっかけに、
2020年にD2C Rにジョインしました。
D2C Rでは営業本部長を経験したのちに2021年より取締役に就任し、現在は第1~3まである営業本部の管掌をしています。
▼椿本さんの関連記事
谷川 :
同じく2009年にD2Cに新卒入社したのち、
最初はドコモメディア事業本部(現D2C プロダクトカンパニー)に配属になりました。
当時からドコモのメディア・広告プロダクトの開発や運用を行っていました。
その後電通、NTTドコモと両親会社への出向を経て、2016年に帰任し、
改めてドコモメディア事業本部にて業務をすることになったんです。
その後はグループの経営企画室への留学なども経験し、今の組織の前身となる、
D2C業務推進部を立ち上げ、2022年に組織再編に伴いD2Cにて営業本部を設立した形です。
現在は、その営業本部の多くが、D2C Rの第3営業本部として合流し、そこの本部長をしています。
主にはNTTドコモのデータを活用したソリューションを広告会社と連携して
クライアントの課題解決につなげることをミッションに活動しています。
力を合わせつつ、かつ整理するタイミングだと感じた
– 今回グループ全体の営業機能強化のための合流と伺っていますが、そこにはどのような背景があったのでしょうか?
谷川 :
実は、営業組織の統合自体は、グループ経営の観点では何年か前から議論されてて。
D2Cが、メディア売りからデータ売りに変わっていくためには、
広告主に近い営業フィールドと一般媒体のナレッジがほしい。
Rにとっても、他店との差別化のために、ドコモを軸足にした我々のノウハウや機能が一役買える。
このあたりの戦略が具体化してきたタイミングで、椿本ともサシで話す機会があったのだけど、やっぱり全くズレてなかった。
取り組むべき領域が同じ方向性になりそうだし、これをやるなら、タイミング的にも今だなと思った。
椿本 :
D2C Rとしても、市場の中でより広告代理店としてクライアントから選ばれるために、ユニークな武器を持つ必要性があった。
そういった中でグループとしてもドコモマーケティングソリューションに対してすごく可能性を感じている。
D2C Rとしても昨年から新規クライアントの獲得に力を入れているけど、
実際にドコモソリューションにおける提案を通じて成果も出ている。
それを加速していくため、どのようにクライアントに提供していくか、も含めて武器や販路の部分で
まさに谷川がやっている領域と、方向性が重なることが見えてきたというところ。
より力を合わせつつ、また整理することが必要と思っていたタイミングでもあった。
その中でグループ役員とも議論を重ねて、今の形をとることになった。
谷川とは同期だし、もともと上手くいくと思っていたしね(笑)
営業管掌取締役:椿本晋之介
方針理解は進んでいる。今後さらに変化していく必要がある
– 合流するにあたってのメンバーや社員からはどのような声がありましたか?
谷川 :
多くのメンバーは、今回の合流に最大限の理解を示し、アジャストする努力をしてくれている印象。
中にはこれまでの領域や業務内容への変化に対して不安を感じるメンバーもいたとは思うけど、
おそらく全員が、グループ全体の方向性や合流における展望含め、経営側の意図をきちんと理解しようとしてくれた。
実際にRのメンバーとのコミュニケーションが増える中で、今後さらに相互理解が進んでいけばありがたいと思う。
– 受け入れる側としてもこういった声は届いていますか?
椿本 :
前向きに捉えてくれている、という話はもちろん聞いているし、谷川と議論する中でも日々感じている。
一方で不安に感じるメンバーがいるのもわかる。
自分も過去に経験(2020年にD2C Rに当時の組織毎統合)しているから、メンバーのそういった気持ちはあるよね。
業務でのシナジーだけでなく文化面も含めた合流も今後は積極的に行っていきたいなと思う。
▼D2Cデジタルマーケティング事業本部がD2C Rに統合した背景はコチラ
谷川 :
今はスピードを重視するために、組織全体の大枠を合流するところから始めているので、
現時点では業務におけるクリティカルな支障は出ていない状態。
ただ今後はよりシナジーを加速するために、今まで以上に変化しなくてはいけないことも出てくると思うので、
起きうる摩擦を未然に防げるよう各所としっかりコミュニケーションをとっていきたい。
第3営業本部本部長:谷川裕典
互いを補い合い、かつ効率化しよりクライアントのマーケティング支援を進化させる
– 今回の合流をきっかけに具体的にはどんなシナジーを生んでいきたいですか?
椿本 :
まず明確にあるのはドコモのソリューションを活用していくうえでの知見やノウハウを
D2C営業本部が持っていることは大きなポイントだと思った。
もちろんD2C Rとしてもこれまで活用し、クライアントに数多く提案してきたけど、
D2C営業本部ではD2C Rとは異なる販路での実績があり、
特に、この部分についてはすぐに連携できるだろう、というイメージが湧いた。
実際、すでに一緒に取り組んでいる案件があったりなど、早速組織連携の成果を実感している。
谷川 :
当初のD2Cプロダクトカンパニーとしては、
よりドコモデータやそれにまつわるソリューションの活用を
様々な形に拡げることができると考えていた。
特に、パフォーマンス広告の部分においては期待している部分があった。
なかでもドコモのプラットフォームを中心とした広告活用のみならず、
GoogleやFacebookといった他媒体のドコモデータを活用した広告配信においては、
運用ノウハウのあるD2C Rと連携を深めることで、よりソリューションとしての価値創出になると思っている。
椿本 :
あとは、これらのことを組織や機能を一緒にすることで、効率化かつ高度化することができると思った。
効率化も高度化もまだまだ取り組んでいかなくてはいけないことはたくさんある。
機能が重複する部分はスリムにして、互いに不足している部分は補って、
そんな関係で、結果として、よりクライアントのマーケティング支援を進化させることにつながると思っている。
D2C R一丸となって取り組んでいきたい
– 改めて今回の組織強化についてメンバーに伝えたいことはありますか?
椿本 :
これまで谷川をはじめとしたD2C営業本部が中心となって取り組んできた、
ドコモのデータを活用したソリューション提案は、
いまやグループ全体で取り組んでいくことで、当然D2C Rも同様にやっていくべきこと。
今回合流した第3営業本部だけがその領域をやることではない。
これまで得意としてきた領域と掛け合わせて、今後D2C Rがより成長していくために、
D2C R一丸となって取り組んでいきたいと考えている。
谷川 :
やっぱり感じるのは、これまでのメディアを中心とした提案だけでは、
クライアントの多岐にわたる課題に対して、十分な解決策にはならなくなっているということ。
クライアントのニーズ をしっかり捉えて、
ドコモデータを掛け合わせてどれだけマーケティングを高精度にできるかが、今後のカギになってくるはず。
先日リリースした「docomo connecting path(コネパス)」もそのソリューションの一つ。
それらをよりクライアントに対してダイレクトに、かつ効果的に活用してもらうには今回の連携が重要になるのは間違いないと思っている。
ぜひメンバーのみんなにも、これまでやってきたことへの価値が今回の連携でより良いものになっていくということを感じてもらいたい。
椿本 :
それと単純に仲良くなってもらいたい(笑)。
お互いに得意領域があると思うので、切磋琢磨して成長してくれるといいなと思う。
業務や飲み会を通じてそれを実現していきたい。
谷川 :
たしかに(笑)。
これまではビジネスの構造的に、時には意見が対立することもあったかもね。
ただ目指すべきところは一緒だと、同じ組織になってからはより一層感じるようになった。
今後は「隣人」というより「家族」に改めてなってほしいと思う。
お二人ともお話ありがとうございました。
今回の組織連携に対する想いや狙いなどを改めてお伺いすることができました。
新卒同期ということだからなのか、真剣な中でもリラックスした雰囲気が伝わってきました。
これからのD2Cグループには欠かせないお2人の活躍を期待しています。
D2C Rビジネスマネジメント本部として、人事や広報など会社を支える業務をしています。今の職種になるまでは、営業、コンサル、経営企画と様々な職種を経験。趣味は野球とキャンプで、双子の女の子の子育てに奮闘中。